【平成10年度調査成果】

観光交通に関わる事例調査

 

調査の目的

観光は地域の活性化や個性あるまちづくり、そして地域連携の有効な手段の一つとして期待されています。ただし、観光交通は特定の時期に集中するため、交通渋滞を引き起こし、地域が有する観光資源の魅力を低減させている場合があります。このため、各地で試みられつつある先進的な観光交通対策の事例を収集し、とりまとめることを目的として、本調査を実施しました。

 

調査の概要

 調査においては、まず既存資料により我が国における観光交通対策の現状を整理するとともに、観光地を抱える自治体から約540自治体を抽出し、アンケート調査を実施しました。回答のあった約400の事例の内、観光交通渋滞の改善を目的とし、かつ先進的な事例120例について、観光地の特性、渋滞の状況、対策の目的、対策の内容などをまとめました。

 また、これらの結果より、既存の交通施設を活用した観光交通対策を、

 @情報提供

 A幹線系交通

 Bパーク&ライド

 C端末交通

 D既存駐車場の活用

 E交通管理・規制

 F経済的手法

に分類し、これらの対策を実施している特徴的な事例や、他の自治体で対策を検討する際のヒントとなりそうな事例として22事例をとりあげ、ヒアリングにより実施内容、工夫した点、苦労した点、対策の効果等を把握し、事例集として取りまとめています。

 なお、これらの調査成果をもとに、地域交通ガイダンスVol.3「地域振興に資する観光交通対策事例集」を作成しています。

 

 

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